バイオマス・エコセンターの今後

南大沢のはずれ、町田市との境目に、事業系生ごみを堆肥化する施設、バイオマス・エコセンターが開業し、臭気問題で稼働を中止して以来まもなく4年が経ちます。

夏の暑い時期、臭いで窓が開けられない、トラウマになるほどの異臭や吐き気を感じるなど、健康被害を訴える声があがりました。住宅密集地近隣に建設するには無理があったと言わざるをえません。農林水産省から8億7000万円という多額の補助金をもらったこの事業、成果はあがらぬまま、補助金は返さぬまま…昨年11月、事業者のイズミ環境が民事再生申立申請、12月東京地裁同意のもと、新たな事業者がスポンサー契約を締結。このタイミングで2月18日に住民説明会が行われました。新事業者は今年の秋頃には必要な実験を終わらせ、早ければ来年の春には事業開始との見通しで、契約に踏み切ったとのことでした。

事業として成立する規模の生ごみ量(少なくとも40t強/日 事業者談)が持ち込まれて、果たして良好な発酵が可能なのか。脱臭装置にかかる膨大な運転資金が予想され現実的でない、などたくさんの不安要素をかかえています。そもそも、これまでの経緯で住民感情としては、再稼働を受け入れる気持ちになれるはずもありません。今後もしっかりと注視し、地域で連携してゆきます。

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