あたりまえを疑う─多様性を認めあう共生社会を目指して
2020年が始まりました。数字のゴロとしては、にこにこ、まるまる、縁起のよさそうなイメージもありますが、米中関係、中東もヨーロッパも落ち着かない、韓国、台湾、香港、中国、日本。東アジアでも課題がたくさんあります。
他国の歴史や教育の内容など、学ばねばならないことがたくさんあると感じています。お互いの価値を認め合い、違いを活かして、寛容な社会を意識していきたいと思っています。
八王子市には13000人の外国人が暮らしており、市内の小中学校には428人の外国籍の子どもが学んでいます。うち、60人程、就学の実態がない子どもがいることがわかっています。全国的には、地域差が大きいことが課題となっています。
義務教育について、子どもが日本国籍か、外国籍か、保護者が日本国籍か、外国籍か。その組み合わせによって、就学の義務も曖昧となってくる。
また、一口に日本国籍を持つ日本人といっても、バックグラウンドは様々。海外にルーツを持つ子ども、外国籍の子ども、外国人児童生徒、など、定義づけようとする呼び名や範囲もいろいろ。ラグビーに沸いた昨年。大坂なおみ選手や、八村塁選手の活躍など、「日本人」がこんなにも多様となっている現実に合わせて、これからの社会を考えていかなくてはならないと感じています。